昨日喫茶店で少し演劇に関してお話しする機会がありました。
その中で、どうしたら観客が増えるか?というお話に話題は移りました。
その時はあまりはっきりと言葉にならなかったのですが。家に帰って少し考えてみました。
僕自身一観客の立場からの発言になりますが、観客動員数を伸ばす一番大事にすべきことは『観に行こうか、どうしようか、迷っている』方達が一人でも多く足を運んでもらう確率を上げることだと思っています。
これは、自分が既にファンになっている劇団は特に宣伝などなくても観にいくのですが、そんな劇団は1つか2つで、他の大多数の観劇は初めて観にいったり、チラシやタイトルが気になったり『観に行こうか、どうしようか少し迷って』何か自分でも上手く説明できないちょっとした理由で足を運ぶからです。でも『足を運ばない』理由は考えてみると、共通していることがあります。
いくつか大事だと思っていることを。
タイトルはシンプルに。
読み方が分からなかったり、意味が分からなかったら、もうそれだけで確実に何%か観客減ります。多分作り手が頭良過ぎたり、他との差別化を図ろうと思ったり、おそらく深淵な理由があると思うのですが、シンプルに意味や読み方が分からないタイトル掲げられると『あ、お金払って意味不明の作品を見せつけられるかも・・』という恐怖心を僕は持ってしまいます。実際は、そういう難しいタイトルの作品ほど内容なシンプルでとても分かりやすかったりすることが多いのですが、『観に行こうか、どうしようか』迷っている心理状態の時の自分はちょっとしたマイナスで『じゃあ、今回は観なくていいや』となります。
チケット代金はシンプルに。
少しでもチケット収入を高めようとするのは分かります。分かりますが、色々オプションがついたり席によってチケット価格が異なる売り方されていると、ファンの方は初日は前の方の席でこのオプション付けて、あと残りのステージはノーマルの席と買い方でいいかとか、そういう買い方をすると思いますが、観客動員数を大きく左右する、近い未来コアなファンになってくれるかもしれない方達が沢山いらっしゃる『今回観に行こうかどうか迷っている』方達にとっては、『え?何これ?ふつーにチケット買っても楽しめへんの?こんだけマックス課金しなきゃこの作品堪能できひんの?じゃあ、なんかなんか面倒だし、今回観なくていいや』と思う可能性があると思っています。少なくとも僕はなります。
アフタートークなど、観客と接する時のスタンス
僕はこれは結構気にする方です。アフタートークはプレゼンデーションの時、企業が顧客の方々に行う場合、例えば社内の人間を呼ぶとき、『何々ちゃん』とかあだ名とかで呼ぶことは絶対にありません。僕が知っている限りでですが。あってもあえてです。これはコアな客層に受けるかもしれませんが、初めて足を運んだり、ちょっと気になっているからプレゼン聞いてみようと思う劇団がこれをやっていたら『あ、身内だけの狭い範囲で演劇活動されているのかな。友達にしかみせていないのかな?』と本当はそうでなくても、そういう風に僕自身は感じてしまいます。
ここまで書いてきて、『ああ、僕は心が狭いなぁ』となり、苦しくなってきました。
でもいつまでも末長くファンでいたい劇団や集まりをいつも求めているのは確かです。