『読みたいことを、書けばいい。』著者・田中泰延 ダイヤモンド社

 購入して2年経ちます。折に触れてパラパラと読み返していました。そしてこの正月に最初から最後までしっかりと読み返しました。友人に年末おすすめしたからです。友人としっかりとこの本について語り合えるように。

 読み返して改めて思いました。お母さんみたいな本だなと。

 こんなことやっていて意味あるんかな?と思うようなことについて、優しく背中を押してくれたり、共感してくれたり、それは間違っていると言ってくれたり。

 本が喋ることはないのですが、何度も読んで、何度も独り言を心の中で言いながら読んでいると、読書が好きな方なら経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、少し悩み事がある時にパラパラとページをめくるだけで、ちょうど良いところで指と目が止まって、今の自分のモヤモヤを晴らしてくれるのです。もう向こうから喋りかけてくれている感じで。

 一人で今悩んでいることを自問自答していても、その事柄が問題にまで変換できず、その事柄によって生まれた感情だけが心や思考回路を覆ってしまって思考停止状態に陥ってしまうことがあります。つまり悶々とした状態になります。

 そんな時この本は、笑わせてくれたり、勇気付けてくれたり、とにかく優しい。そして厳しい。でも優しい。そんな本です。