写真の編集

 朝。京都御苑です。全体的に霧がかかっているように見えます。

 でも実は撮った写真そのものは下の画像です。実際霧のようなものがあるのは上の方だけ。

 この写真を見た時、木の上の方の太陽の光が差し込んできている辺りが木から出る水蒸気か何かでいい感じに煙っていました。他は正直ごちゃごちゃしてよくわからない感じなので、下半分はバッサリカットしました。

 そして変に色が乗っているよりも、モノトーンに近い方が少し幻想的になって面白いので、少し彩度を落としました。

 去年の秋くらいにネットニュースで読んだ記事ですが。ある人がまだ紅葉していない山の写真の彩度を思いっきり上げて、真っ赤に紅葉したウソ写真をSNSに投稿し、それを見てその場所に足を運んだ人が「騙された!」となった。みたいなのを読みました。写真を編集・現像する人は誰でも何かしらの線引きをして人目に触れる場所に投稿すると思います。わたしは自分の写真を見た方が不利益を被る可能性があるものは絶対にあげないようにはしています。可能性があると分かっているということは明確に悪意があるということですので。なので、もしわたしがパソコン上で本当の見頃はまだまだ先なのに真っ赤に紅葉している写真を作ってしまったとしても、それをSNS上げることはありません。

 話がそれました。

 あと、霧の雰囲気を強調するために、シャープさを少し落としわざとぼんやりとした感じに。写真というとくっきりはっきり写る方がいいイメージありますが、わたしは少しぼんやりさせる方が好きです。ギラギラしたダイヤモンドの輝きより真珠のうっすらぼんやりフワッと光っている感じが好きなので。この辺りは荘子の影響ですね。

 おわり。