笑の内閣「極道リモート戦記」観劇

 脚本・演出の高間さんから宣伝LINEが送られてきて内容を読んだ時『え?』と思った。会場が二つ(徒歩5分くらいの距離)。ZOOM内の映像世界の分も入れたら3つ。これ全部観たら面白いよ、と。料金は一会場だけで観劇する場合は2000円。2会場分のセット券は3000円。ZOOM世界の分は990円。しかもそれぞれ会場ワンドリンク制で600円×2別に必要。

 あまり意味が分からないままセット券を購入。

 自分にとって新しいものの予感だけはあったので。

 最近、100年後にはどんな芝居が上演されているだろうと想像します。そのカケラ、種みたいなものに触れておきたいという気持ちが強いです。既存の作品の模倣であったり、作品の精度を高めたものに興味が薄れています。精度はある程度脳内で修正可能です。この部分の演出や演技がもっと精度高くドラマチックに流れたなら自分はこんな風に感動しただろうなと思い出補正できます。

 でも新しいものは、そうであるかないか、どちらかでしかないので。

 そしてここからが本題なのですが。

 一つ芝居観て、他の場所に観客である自分が移動してまた観劇して、作品の表と裏が合わさって一つの作品と脳が認識する体験はとても面白かったです。

 二行で終わりました。『どうしてたったそれだけのことが、わざわざ他の人に文字にしてまで教えたくなるのか』すみません、まだはっきりと言葉にすることができないのですが。

 でも、自分の身体を劇場と劇場の間を移動させて何かがつながっている作品を観るという体験は代替が効かないものです。素晴らしい初体験でした。ありがとうございました。

山中麻里絵さん
髭だるまんさん