職人の手元

奥さんは一年のうちのだいぶ長い時間ミシンと一緒に過ごしている。

ミシンというと、ガガガガと速いスピードでどんどん布を縫っていくイメージをお持ちの方が多いと思いますが、写真のような短い距離を縫う時は非常に遅い。

ガ ガ ガ (布がズレないように仮止めのまち針を抜く)

ガ ガ ガ (同上)

この繰り返し。

機械の速さを利用しているのではなく、正確に同じ力で同じスピードで同じリズムで布を縫う性質を使用して丁寧に作品を作っている感じです。

昔からこんな感じで作ってはいなかったと思います。昔はもうちょっと大雑把でした。側から見ていて。

でも何十年か道具と付き合っていると、上手な付き合い方ができるようになっていくのでしょう。見習いたいものです。