初詣

巨大絵馬

 実は去年初詣には行っていません。コロナ禍で行くタイミングが掴めず。だから今年古い破魔矢を納めに行ったのですが絵馬には『令和二年』と『ねずみ』が描かれていました。つまりウチには令和三年中ずっと『牛』ではなくて『ねずみ』の絵馬が置いてあったのです。宮司さんにお渡しする時どんな顔されるのか見るのがこわくて、お渡ししてすぐに背を向けてしまいました。

 玄関に置いてある年度が違う絵馬を見てバチが当たらないだろうか?悪いことが起こらないだろうか?と少しだけ心配になっていましたが、お金を払わなかったから当たるバチはない、当てる神ならばそれは邪神というところで落ち着きました。

 ただ神社など特別な空間を維持する為にたくさんのお金が必要だとは聞いたことがあります。なので多少なりのお力添え(破魔矢代2500円ですが)ができなかったことには少しモヤモヤしていましたが、今年はスッキリしました。

 またこのような場所で頂くお団子などはとてもおいしく感じます。ああ美味しい、来年も元気にまた来ます、また食べに来ます。だから今年をなるべく元気に健やかに乗り切ろうと思います。ありがとうございました。

20年後等価理論

うちのベランダから撮った風景

 この写真は、嵐山へ写真を撮りにいこうと思い外の天気を見るためにベランダへ出たら小雨が降っていたので外出することをやめて、でも写真を撮る気分は高まっていたので部屋に戻ってカメラを取ってきてベランダから1枚だけ撮影したものです。

 僕に外出することを完全にやめさせるに足る、どんよりした雰囲気が写っていました。わたしに心の余裕があったならば左の屋根が写り込んでいない写真、写り込んでいるが少し被写体から離れている写真、もっと重なっている写真など撮ってどれを採用しようかちょっと悩む幸せな時間を持つことができたでしょう。

 わたしは最近日常のなんでもない風景をちゃんと撮影し残していこうと思っています。

 どうしてかというと、例えば20年後に写真を見返すとき、例えば嵐山の渡月橋を美しく撮った写真とちょっと散らかった生活感のあるうちの中を撮った写真、どちらに心が動かされるかというと、多分どちらにも同じくらい心が動く気がするのです。だから、ただ外の天気が悪いからだけではなく、20年後にこのベランダから撮った写真と外出して撮った写真の価値が等しくなってしまったので、わざわざ外出する価値はないと判断した、無意識に、と言えます。そして、これはすごい屁理屈が誕生した瞬間かもしれません。20年後等価理論。いろんな言い訳に使えそうだ。こわい。

 ただ、20年後にこの写真を見て『そういえば、外がどんよりした雰囲気で、嵐山に写真撮りにいくのやめたんだよなぁ』と昨日のことのように心の動きを思い出させてくれたら、それは素敵なことだと思います。

『読みたいことを、書けばいい。』著者・田中泰延 ダイヤモンド社

 購入して2年経ちます。折に触れてパラパラと読み返していました。そしてこの正月に最初から最後までしっかりと読み返しました。友人に年末おすすめしたからです。友人としっかりとこの本について語り合えるように。

 読み返して改めて思いました。お母さんみたいな本だなと。

 こんなことやっていて意味あるんかな?と思うようなことについて、優しく背中を押してくれたり、共感してくれたり、それは間違っていると言ってくれたり。

 本が喋ることはないのですが、何度も読んで、何度も独り言を心の中で言いながら読んでいると、読書が好きな方なら経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、少し悩み事がある時にパラパラとページをめくるだけで、ちょうど良いところで指と目が止まって、今の自分のモヤモヤを晴らしてくれるのです。もう向こうから喋りかけてくれている感じで。

 一人で今悩んでいることを自問自答していても、その事柄が問題にまで変換できず、その事柄によって生まれた感情だけが心や思考回路を覆ってしまって思考停止状態に陥ってしまうことがあります。つまり悶々とした状態になります。

 そんな時この本は、笑わせてくれたり、勇気付けてくれたり、とにかく優しい。そして厳しい。でも優しい。そんな本です。

  

記録の強度

 今日は年末年始に撮った写真をプリントしました。九州の実家の母に送るためです。母はスマートフォンを持っていなくてガラケーなので。

 こうやってモノとして記録を残すと強度が増すような気がします。電気的な記録もバックアップとったりして永久に失われる可能性は以前よりへりましたが、そういう意味合いではなく、例えば20年後にふと目に入る可能性が高いのはどちらか?という意味での記録装置としての総合的な強度です。

 写真は撮ってすぐ楽しめますが、時が流れてからも楽しめるものです。僕は今でも実家に帰って父と母が若かった頃の40年ほど前の写真を眺めて楽しんでいます。

 誰かの目に触れやすいように、これからもプリントしていきます。

あけましておめでとうございます。

唐津湾

2022/1/1

今年もよろしくお願いいたします。写真は大晦日に見た朝方の唐津湾です。

このサイトといいますかドメイン名のtobizou.netのドメイン使用料は1年毎に更新しています。使用料は年間1600円くらいです。今年も特に明確な続ける理由も止める理由もなく、恥ずかしい話ですが『惰性』で更新してしまいました。

 このサイトを作った当初は芝居に出演したりする時の情報をまとめて置いておいたり、明確な目的があったのですが。最近はそういったお知らせも特になく。時々撮った写真をまとめて置いておいたりしたのですが。飽きて続かず。よくある放置されていくブログの末路を辿っているのですが。

せっかくお金を払ったので、今日からまた少しづつ写真を使って記録を積み重ねていこうと思います。